2010年1月17日日曜日

黄昏ドライブ~Glenn Frey


Artist:グレン・フライ
Album:No Fun Aloud
Song:The One You Love








グレン・フライといえばご存じ”イーグルス”の創生期からのメンバー。
”Take It Easy”や”New Kid In Town”は彼の作品で、どちらかというとカントリーロック寄りの曲を得意としていました。因みにドン・ヘンリーや,5人目のメンバーとして参加するドン・フェルダーとの共作で、イーグルスを代表する誰もが知っている”Hotel California”も書いていました。実はイーグルス結成する前に、ロサンゼルスで知り合ったあのJ.D.サウザーとジャクソン・ブラウンと共同生活していた時代がありまして、J.D.サウザーとのコンビで”ロングブランチ・ペニーウィッスル”というデュオを組み、1969年に1枚だけアルバムを作っていました。このアルバム入手するのにかなり苦労しましたが、苦労の割には内容があまりぱっとせず、実際もあまり売れず、下積み生活を余儀なくされています。その後リンダ・ロンシュタットのバックの仕事が舞い込み、その仲間とイーグルスを結成。ドン・ヘンリーとソングライティング・コンビを組み、イーグルスの大部分の楽曲を手がけるようになります。しかし彼等は商業主義的な、活動の在り方に疑問を抱き、”ホテル・カリフォルニア”では主人公がホテルの支配人の男に対して注文した「自分の(好みの銘柄の)ワイン」がなく、We haven't had that spirit here since nineteen sixty nine …(そのような酒(精神)はこちらにはご用意しておりません、1969年以来…)と歌い、”ウッド・ストック”以降のミュージシャンや音楽業界にはあるspirit(精神)が失われてしまったと表現し、ウエストコースト・ロックばかりでなく、ロック全般の終焉を宣言しました。そして1976年、解散。その後それぞれソロ活動へ入ることになります。1982年グレン・フライのソロアルバムとして発表されたのがこのが「No Fun Aloud」です。1980年代といえば、AOR(Adult Oriented Rock:大人に向けたロックの略)の全盛期、ご多分にもれず、個人的にも一時期、この辺のアルバムばかり聞いていました。とくにこの曲はサックスのイントロから、ぐっときます。いまでも夕暮れ時のドライブにはかかせない1曲。「黄昏ドライブ」にどうぞ連れていってやって下さい。

0 件のコメント:

コメントを投稿