Artist:フィフス・アヴェニュー・バンド
Album:The Fifth Avenue Band
Song1:One Way Or The Other
Song2:Nice Folks
時は1960年代後半のニューヨークはグリニッジ・ヴィレジ界隈に「ナイト・アウル・カフェ(Night Owl Cafe)」というライブハウスがありました。夜通しのジャムセッション、モクモクの煙、酔っぱらってそこらに寝ているジャンキー。芸術と音楽と自由を求め集まったNice Folks・・・。
日本でいうと庄司薫の「僕の大好きな青髭」に描かれている時代。
新しい音楽を求めて、自分達のアイデンティティを求めて、理想の社会を求めて、理由の違いこそあれ、ある種の連帯感がそこにはありました。何かを求めるエネルギーに満ちあふれ、混沌の中にみんなほんの少しの希望を抱くことができる時代でもありました。
「ナイト・アウル」の夜通しのジャムセッションの中から、数々のミュージシャンが巣立っていきました。ジョン・セバスチャン率いるラヴィン・スプーンフルを筆頭に、ジェイムス・テイラー、ダニー・クーチマーのオリジナル・フライング・マシーン、後にヒットメーカー、ゲリー&ボナーとして活躍するアラン・ゴードン、ゲリー・ボナーやこれまた、バンキー&ジェイクとして後に、名作アルバムをつくったアラン・”ジェイク”・ジャコブスを擁するマジシャンズ。
そして1969年に一つのグループが生まれ、僕らにたった1枚のアルバムを残してくれました。その名は”フィフス・アヴェニュー・バンド”。
メンバーの中心だったピーター・ゴールウェイは後に「Ohio Knox」、「Peter Gallway」というソロアルバムを発表。かつて青山から、素敵な音楽を発信し続けてくれたレコード店「パイド・パイパー・ハウス」では、このアルバムを含め三種の神器とまで言われていました。特にこのアルバムは当時、細野晴臣、シュガー・ベイブやブレッド&バター、センチメンタル・シティー・ロマンス、鈴木慶一(初期のムーン・ライダース)などに大きな影響を与えたと言われています。1969年にどうしてこんな洗練された音楽が作れたのか、まさに「グリニッジ・ヴィレッジの奇跡」としかいいようがありません。
("One Way Or The Other" by The Fifth Avenue Band)
個人的には“ワン・ウェイ・オア・ジ・アザー”が、ドライブソングとして気に入っています!時が過ぎても輝きを失いませんよね・・・。
返信削除ベースを担当していたケニー・アルトマン(Kenny Altman)の作なんですが、いい曲書くんですね。(EW&Fとかにも書いているみたいですがほんと数が少ないです。)ベーシストとしてはジョン・セバスチャンや達郎のあの「サーカス・タウン」にも参加してます。よっぼどこのバンドのことが好きだったんですね。
返信削除78年3月にパイドパイパーハウスにこのレコードがありました。勿論輸入盤です。覚えています。よく知らなかったので買えませんでした。
返信削除パイドパイパーハウスの長門さんとのことは続編にも書いています。よかったら覗いて見てください。
返信削除http://izakibb5.blogspot.com/2010/01/tokyopeter-gallway.html
パイドパイパーハウス、、、上京すると行ってましたね〜三種の神器ですか、、、我が家にもありますです。
返信削除So Niceさん
返信削除あんな素敵なアルバムを当時作られていたSo Niceさんですから当然と言えば当然ですね。(笑)
どんな音楽をおききになっていたんですか?
お伺いしたいです〜。