Artist:ラーセン・フェイトンバンド
Album: Larsen/Feiten Band
Song:Who'll Be the Fool Tonight
「この曲もう少しタイト(tight)な音にしたいね」などということがありますこのtightな音って具体的にいうとどんな音なんでしょうね。Neil LarsenとBuzz Feitenの双頭コンポだったこのバンドのこの曲が、個人的には「タイト(tight)な音」って感じがするのですがいかがでしょうか。
Neil Larsenはキーボート奏者。1948年8月7日、クリーブランド生まれ。一方、Buzz Feitenはギタリスト、1948年11月4日、シカゴに生まれる。この二人同じ年の生まれ、いわゆる同級なんですね。1968年ウッドストックで知り合って、意気投合した二人は、フィリップ・ウィルソン、ブラザー・ジーン・ディンウィディ、フレディ・ベックマイヤーを加え、72年に伝説のバンド、フル・ムーンを結成し「Full Moon」というアルバムをリリース。このアルバム長い間、コレクターズ・アイテムで、幻のアルバムだったのですが(かなり入手するのに苦労しました)2000年頃にめでたく日本で初めてCD化され、今では、紙ジャケでも聞けるようになりました。
その後、二人は1978年頃より、ニール・ラーセンのソロ・アルバム「ジャングル・フィーバー」や「ハイ・ギアー」で共演し、1980年にこの「ニール・ラーセン&バジー・フェイトン」と二人がメインとなり、1982年には再び、フル・ムーンというバンドとして「フル・ムーン・フィーチャリング・ニール・ラーセン&バジー・フェイトン」を発表しました。当時、この一連のアルバムはAORやフュージョンのファンの間では特に人気があり、個人的にもこの4枚はよく聞いていました。特にニール・ラーセンのソロ・アルバム2枚は哀愁のあるニール・ラーセンのハモンド・オルガンにバジーフェイトンの泣きのギターが絡んできて、インストでも聞かせどころ満載でした。後の2枚ではバジーがボズ・スキャグスばりの渋いヴォーカルを披露、「ギターだけじゃないよ」ってところを、みせてくれました。
2002年には、バジー・フェイトン&ニュー・フル・ムーン名義で『フル・ムーン・セカンド』を発表。残念ながらニール・ラーセンは参加していませんが、相変わらず、かっこいいギターを弾きまくっています。
しかしこの二人、1980年当時、売れっ子セッション・ミュージシャンだったようで、リッキー・リー・ジョーンズのデビュー・アルバムや2010年1月20日~サウダージ~の記事でも紹介しました、スティーブン・ビショップのアルバムなど多数のアルバムにクレジットされています。
その後、バジーはギタリストにとって永遠の悩みであったチューニングの音の微妙なズレを完全に補正する、BUZZ FEITEN TUNING SYSTEMというギターのチューナーを独自開発し、商品化しており。これはすでに特許をとっているようで、ミュージシャンよりは実業家として成功しているようです。だぶん、この特許のおかげで、左うちわで一生暮らせるのではないかと思いますが。ギタリストの方で完全なチューニングを目指して入る方は”BUZZ FEITEN TUNING SYSTEM”で検索してみて下さい。
(ギターって音響的には不完全な楽器だったんですね。)
朝からきりっとした気分で仕事に行けました。
返信削除やっぱりブラスが入るには、ドラムとかエレキが必要かなあ。
アコギにブラス入れてみたりすると、プロポーション悪いかな。
いやー、Neil LarsenとBuzz Feitenなつかしいですな!
返信削除この曲を聴くと、首都高速の夕方・・・おの頃の摩天楼そんな風景が現れてきます・・・あっー、あの頃に戻りたい・・・なんて気持ちにさせてくれました!
陽さんへ
返信削除ぶ厚いブラスのバックはちょっと無理かもしれませんが、アコギにサックスのソロ間奏なんてのもオツな感じだと思いますが。
Cantokuさんへ
音楽ってのは、その時の風景や感覚まで全部パックしてくれてるんですね。たまにタンスの奥から引き出して、開けてみるのもいいでしょう?
陽さん!
返信削除ブラスがどうこう思うなら…
ハープ(ハーモニカ)は、どげん?!
初カキコのハープ@メグミでした。
ハープ@メグミさんへ
返信削除コメントありがとうございます。
ハープも守備範囲広いですね。スティービーのようなソウルから、サニーボーイなどのブルース、ポール・バターフィールドのようなブルース・ロック、ジョン・セバスチャンのフォークやロック、先日紹介したトミー・モーガンの「ペット・サウンズ」クロマチック・ハーモニカのプレイも印象深いです。