Artist:アンドリュー・ゴールド
Album:All This and Heaven Too
Song:Never Let Her Slip Away
実力はあるのに、なかなか、芽が出ない人って何の分野でもいると思いますが、このアンドリュー・ゴールドさんもそんな一人。優れたSSWでもあり、プロデューサーとしても、いい作品をたくさん残しているのですが、知名度がイマイチなんですね。かえって、その器用さが、アダになっているのでしょうか。個人的には大好きなミュージシャンなんですけど。
アンドリュー・ゴールド(Andrew Gold)
1951年、カリフォルニアはバーバング生まれ、バーバンクといえば、WB(ワーナー・ブラザーズ)ー巨大映画音楽企業のお膝元。それもそのはず、父親は数々の映画の音楽スコアを手がけた、アーネスト・ゴールド。「栄光への脱出」では1960年アカデミー音楽賞、「渚にて」では1969年のゴールデン・グローブの音楽賞を受賞しています。母親はマイ・フェア・レディ」のヘップバーン、「ウエストサイド物語」のナタリー・ウッドなどの歌の吹き替えを担当した、マーニー・ニクソン。こんな音楽一家に生まれた、アンドリューですから、当然、音楽の道へ。そして、この時代の誰もがそうだったようにビートルズの影響は大きかったようで、その音楽に色濃く表れています。
まずは、ケニー・エドワース、ウエンディ・ウォルドマン(この人も実力はあるのにヒット曲にめぐまれないですね)、そしてカーラ・ボノフと四人で”ブリンドル”を結成し1枚だけシングルをリリースしますが、結局ヒットにはいたらず、解散。
(後に再結成しアルバムもリリースしています。)
その後、リンダ・ロンシュタットのプロデュースを手がけ、75年に「Andrew Gold」でソロ・デビューしています。この3rdアルバム「All This and Heaven Too」(邦題:幸せを売る男)は特に、大好きなアルバムで、なかでも”Never Let Her Slip Away”がベスト・ソングです。ポール・マッカートニーのメロディと、ビーチ・ボーイズのコーラスを併せ持ったような曲で、アンドリューのポップなセンスが充分に発揮されています。隅から隅まで、非の打ち所がありません。残念ながら大ヒットには至っておりませんが・・・。この曲を聞くとちょっと幸せな気分になります。まさにアルバムの邦題のように「幸せを、お裾分けしてもらった」ような1曲です。
後に、10ccのグラハム・グールドマンと”WAX”を結成したり、音楽の嗜好性が多岐に渡っているため、とらえどころのない印象をうけますが、ポップなセンスは 一貫しており、最近のアルバム「 Warm Breeze」の"Where Did I Go Right "もお気に入りの1曲です。
(Never Let Her Slip Away)
うん、いいねえ。ポップセンスが服着て歩いてる。
返信削除ちょっと幸せになって一日が始まります。ありがとう。
しかし、この頃、
ダンフォーゲルバーグも、ケニーロギンスも、
マイケルマクドナルドも、その他、、、
みんな髪の毛と髭だけでは、遠目の横顔で区別がつかない。
”All This and Heaven Too”とこのアルバムのタイトルなんですが、観たことはないのですが、ベティ・デイヴィスとシャルル・ボワイエが主演した1940年の古いハリウッド映画からとったようですね。その邦題は「凡てこの世も天国も」。だぶんその内容からネーミングされたのでしょうね。「幸せを売る男」の方が絶対このジャケにはピッタリです。なかなかセンスがあります。そう言われてみれば遠目では区別つきませんね。だぶん髭と優しい目のせいかな。
返信削除僕も若い頃にA.G.にノックアウトされました。
返信削除僕がよく聴いていたのは『What's wrong with this picture』です。
Learning the game, Fire fly などなど。
懐かしいです〜
Shermyさん、間違い探しのジャケのやつですね。このアルバムもいいですね。数カ所、未だにどこが間違いなのかわからない所があります。
返信削除6月に亡くなってしまったんですものね。
返信削除ラジオで追悼のロンリー・ボーイが流れてきて知りました。
ダン・フォーゲルバーグも早くに亡くなってしまって、本当に悲しかったです。
こんな風に優しく弾む曲が大好きです。
いいですね~…
今夜はオリックスと、明日はソフトバンクと…
毎日心配で…
早くソフトバンクに日本一になってもらったほうが、いいような気がしてきました…
頑張ってください…(すっかり弱気になってます(;;))
のっぽのサリーさん
返信削除確かにこのブログの記事も段々と追悼文みたいになってきております。70年代に活躍していた人達ですから、よく考えるとみんな60才を過ぎてしまっているんですよね。仕方ないことかもしれませんが、同時代を生きたものとしては本当に寂しいです。
何をおっしゃいますやらクライマックスSは確実じゃないですか。日本で1、2を争うピッチャーを擁しているのですから、まだまだこの先はわかりませんよ。