2010年9月9日木曜日

モーズ・アリソンに捧ぐ~Ben Sidren,Goegie Fame


Artist:ベン・シドラン、ジョージ・フェイム
Album:Tell Me Something:The Song Of Mose Allison
Song:Back On The Corner

モーズ・アリソン(Mose Allison)〜ちょっと小粋でイナセなジャズ・ピアノ弾き。
1927年、アメリカはミシシッピ生まれですから御年83歳。1950年ごろからジャズ・ピアニストとして本格的な活動を始めます。フィル・ウッズのコンボでのプレイが有名ですが、ジャズ・ピアニストとして活躍する一方で、コンポーザーとして沢山の曲を残しており、「ジャズ界のウィリアム・フォークナー」と称されています。その作風はジャズ寄りではなくどっちかというと、ブルースやR&Bに近いため、ロック・ミュージシャンにカヴァーされることが多いようです。
クラプトン在籍のヤードバーズやジョン・メイオールもカヴァーしてますし、一番有名なのはザ・フーがライヴの定番としていた”ヤング・マン・ブルース”も彼の曲です。その他、影響を受けたアーティストはローリング・ストーンズ、レオン・ラッセル、エルビス・コステロなど多数。
そして、その演奏やヴォーカルのスタイルを受け継いでいるのが、ベン・シドランとジョージ・フェイムです。ベン・シドランもジャズピアニストというより、ロックとジャズの中間で70年代にブルドック・レーベルからデビュー。小粋にスイングするピアノ。ヘタうまな味のあるヴォーカルはまさにモーズ・アリソンのスタイルです。ピアニストでありながら博士号をもった哲学者でもあり”Dr.ジャズ”の愛称の如く、有名な「ジャズおたく」でもあります。先月紹介したクレモンティーヌのアルバムなどのプロデューサーとしても有名です。
一方、ジョージ・フェイムは60年代のロンドン・モッズシーンを代表するヴォーカリスト&オルガン奏者。61年の末から、ジョージー・フェイム&ザ・ブルー・フレイムズとして本格的に活動します。ソーホー地区にあった伝説のフラミンゴ・クラブに出入りするようになった彼らは、やがてその店の看板的存在として脚光を浴びるようになりました。いわゆるモッズ・R&B・デイズの始まりです。同時代の英米シンガー・ソングライターたちの作品を取り上げた71年のアルバム『ゴーイング・ホーム』や、元アニマルズのアラン・プライスと共同名義で作った『フェイム・アンド・プライス』(71年)などが有名です。80年代も終ろうとしていた頃。60年代から親交があったという英国きっての偉大なるヴォーカリスト&ソングライターであるヴァン・モリソンと邂逅を果たし、ヴァンのバンドでキーボード奏者として、バンド・マスターとして活躍しました。そんな中89年ツアー先のオーストラリアのパースでフェイムの共通の友人を通じフェイムとベン・シドランが出会います。意気投合した2人は敬愛するモーズ・アリソンの作品集をヴァン・モリソンも加え3人でつくることになり1996年にこのアルバム“Tell Me Something”リリースしました。
アルバム全編にわたってブルースとR&Bのテイスト のする、まさに極上の「大人のアルバム」に仕上がっています。いいですね、この感じ。お酒のお供に是非どうぞ。

("Back On The Corner" by Ben Sidren,Goegie Fame)

(ベン・シドラン、ジョージ・フェイムの2人のヒップなステージ。これはレイ・チャールズの作”It Should Have Been Me”。楽しんでますね。)

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