Artist:ロビン・ワード
Album:Wonderful Summer
Song:Wonderful Summer
うだるような暑さの夏も、そろそろ終わろうとしております。とはいえ、まだまだ秋の足音は聞こえてきませんが、朝晩の風には少し涼しさを感じます。
毎年、「夏の終わり」に聞きたくなるのが、ロビン・ワードの歌う、甘ずっぱくて、懐かしい”Wonderful Summer”。
60年代の古き良きアメリカのカリフォルニアの海風と波の音を届けてくれる極上のティーン・ポップの1曲です。
実はこの曲にはちょっとした逸話があります。1963年に、この曲の作曲者でもありアレンジャーでもあるペリー・ボトキンJr.は他の歌手に歌わせるために、この曲のDemoをあるスタジオ・ミュージシャンに歌わせました。Demoのその出来映えがあまりにも素晴らしかったので、そのままリリースことになります。その女性スタジオ・ミュージシャンはジャッキー・ワード(Jackie Ward)と名乗っていました。デビューするにあたり自分の娘の名前”ロビン”を拝借しロビン・ワード(Robin Ward)としてリリースします。そして見事スマッシュ・ヒットを記録します。
そのころ21才で娘さんがいるとは思えないような、そのキュートで無邪気な声はきらびやかな夏の終わりにこそ、ふさわしい気がします。
しかし、ロビン・ワードにはもう一曲、ビーチ・ボーイズ・フリークとしては忘れてはならない”In His Car”という曲があります。この曲は実はBeach Boysの”In My Room"のアンサーソングなのです。
こういう、しゃれっ気のある、音楽での遊びが最近めっきり少なくなりました。
その後ロビンは80年代にはビリー・ヴォーン楽団のシンガーとして、来日したこともあるようですが、表舞台に立つことはありませんでした。そのへんのことは長門さんのブログに詳しいですので興味のある方はコチラを。→http://recomints.com/c/magazine/b_n/nagato_080815.html
ロビン・ワード”Wonderful Summer”~人もまばらのBeachに沈んでいく夕陽。終わる夏を惜しむようにそれを見つめるふたり~人生のうえでもそろそろ黄昏れてきた、おじさんにとっては、そんな青春の頃のセピア色のスナップ写真をみた時のような懐かしさと甘酸っぱい記憶を呼び起こしてくれる永遠のサマー・ソングなのです。
(深いエコーと波の音〜ロビン・ワード”Wonderful Summer”~永遠の夏の歌)
(Beach Boys "In My Room"のアンサーソング、ロビン・ワード”In His Car")
17歳の時に達郎氏の番組で聴き、18歳の受験旅行で横浜そごうの売り場でワーナーの再発LP買いました。今や一生の宝物ですね。ところで黄色いジャケは編集盤でしょうか?
返信削除私も初めてこの曲を、手に入れたのは再発盤LPでした。でもこのジャケちょっと暗いですよね。黄色の写真の部分はたまたまネットで見つけたものですが、顔のアップはMissig Recordsというレーベルから出てた”The Story Of Robin Ward :All The Hits And More"(Miss 002)というCDから取っていると思われます。このブログを参照してみて下さい。→http://www2.odn.ne.jp/~beehive/sub-robin.htm
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