2010年10月14日木曜日

ひかり〜相川理沙

Artist:相川理沙
Album:ひかり(シングル)
Song:ひかり

 街が目覚める時、一日の内でもそんな時間が大好きです。
年をとった精か、最近、早起きの習慣がついてしまい、夜明け前に目が覚めることが多くなりました。私の住んでいる所は、田園の中に、家が所々に点在するような田舎なので、今はその感覚を味わうことはできませんが、街に住んでいた若い頃、夜明け前の街を、歩いていると、朝日と共に、色々な音が聞こえてきたものです。

車の走る音、長崎だと、路面電車の音。シャッターを開ける音。人の気配。街が明るさと共に、目覚めて行くのが、たまらなく好きでした。まだ、将来への不安や、人間関係や、恋愛や、悩みは沢山ありましたが、今日は何かいいことが起こる予感みたいなものが、後押ししてくれているような・・・。
この曲を聞くたびに、そんな「街が目覚める時」を思い出します。

相川理沙さんは福岡出身のSSWです。歌い始めたきっかけが、西鉄の福岡駅で出会った、ストリートミュージシャンに感銘を受け、自分もできるのではないかと曲を書き始めたそうです。そんな理由なのか、この人の曲にはいつも街の匂いがします。自分の住んでいる街へのこだわりを感じます。バックを努めるのは、これも福岡市を中心に活動している「ケイタク」とバンドですが、このギターもいい感じです。

自分の住んでいる街でみんな夢を追いかけているんでしょうね。街ですれ違う、一見、無表情に見える人達にも、そう考えると、ちょっと優しくなれるような気がします。明日も早起きしてこの曲聞いてみましょうかね。

余談ですが、地下深く閉じ込められていた人達にとって、地上の「ひかり」はどんな風に見えたのでしょう。想像もつかないぐらいの神々しさだったでしょうね。
今後の生き方が変わるぐらいの衝撃だったと思います。素晴らしい光景でした。

(ひかりby相川理沙)


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