2010年3月17日水曜日

シング・ア・ソング〜Bonnie Rait

Artist:ボニー・レイット
Album:アコースティック・ギター・デイズ~The Days Of Acoustic Guitars
(CD-BOX)
Song:Love Has No Pride






すばらしいCDが発売されたものです。いままでのCD-BOXという概念にはあてはまらない、まさにこういうCD集を待っていました!

その内容を説明させていただきます。70年代のウエストコースト&シンガーソングライターの作品64曲を収めたコンピレーション・アルバムなのですが、その選曲もさることながら、題名にあるようにアコースティック・ギターにとことんこだわっていて、全曲に歌詞とギター・コードを掲載。その演奏におけるにワンポイント・アドバイスまで付いています。つまり聞きながら、ギターで演奏し、一緒に歌えるという画期的なアイデアが盛りもまれたCD集なのです。
制作の背景については詳しい話が、載っていますので、興味のある方は読んでもらいたいのですが、なかなか興味深い話が、繰り広げられていて、特に洋楽のアコギ好きな、オヤジのために作られたアルバムなんてところは泣かせますね。
それとおもしろかったのがアーティスト公認コードの話。レコード聞きながらコード探しても何か響きが違うことがあるんですね。「コレどうやって押さえてるんだろう」と思い悩むことがあるんですが、これをアーティストに聞いてコードダイアグラムまで掲載しているところがスゴイですね。あとオープンチューニングの曲なんかはちゃんと記載してありますし・・。まさに聞いて楽しむもよし、一緒にギター弾きながら歌うのもよし。
これはすぐれモノです。是非ギター弾きは一家 に一Box、常備して損はありません。

日本のワーナーがアメリカのライノと著作権契約を結んだことをきっかけに実現した企画だそうです。ということは日本だけの発売。(日本語の解説ですからあたりまえか・・)。
SSWへの愛情があればこその企画です。ギターを久しぶりに弾いてみようかなと思われた方は是非、手にとって見てください。詳しくはここを、ご覧あれ。

ただひとつだけ、難をいえば、i-Tuneに取り込むときに、ディスクの曲名やアーティスト名が表記されないことですかね。

収録曲はというと
Disc 1
1. クロスビー、スティルス&ナッシュ / 時は流れても 
2. リトル・フィート / ウィリン
3. ピーター、ポール&マリー / 悲しみのジェット・プレーン
4. ウォーレン・ジヴォン / カルメリータ
5. エミルー・ハリス / マイ・ソングバード
6. ダリル・ホール&ジョン・オーツ / ラスヴェガス・ターンアラウンド
7. ボニー・レイット / ラヴ・ハズ・ノー・プライド
8. ニコレット・ラーソン / 恋するメキシカン
9. バッファロー・スプリングフィールド / フォー・ホワット
10. J.D. サウザー / あてにならない恋
11. フィフス・アヴェニュー・バンド / ナイス・フォークス
12. トム・ラッシュ / サークル・ゲーム
13. ジェリー・ジェフ・ウォーカー / ミスター・ボージャングルズ (シングル・ヴァージョン)
14. ファイアーフォール / イット・ダズント・マター
15. ジェフ・マルダー / テネシー・ブルース
16. ジュディ・コリンズ / 青春の光と影


Disc 2
1. オーリアンズ / ダンス・ウィズ・ミー
2. ライ・クーダー / トリニダードのF.D.R
3. カーリー・サイモン / 幸福はどこへ
4. ジョン・セバスチャン / ウェルカム・バック
5. マリア・マルダー / エニー・オールド・タイム
6. アンドリュー・ゴールド / そよ風のきみ
7. トム・ウェイツ / オール・55
8. バーズ (オリジナル・バーズ) / フル・サークル
9. ネッド・ドヒニー / ハリウッドからの葉書
10. ウェンディ・ウォルドマン / ウェスタン・ララバイ
11. クレイジー・ホース / もう話したくない
12. ナンシー・グリフィス / ロッキーを越えて
13. プレインソング / アメリア・エアハート最後のフライト
14. アズテック・トゥー・ステップ / キリング・ミー
15. グラム・パーソンズ&エミルー・ハリス / ラヴ・ハーツ
16. リンダ・ロンシュタット / コロラド


Disc 3
1. ドゥービー・ブラザーズ / リッスン・トゥ・ザ・ミュージック
2. アメリカ / 名前のない馬
3. アーロ・ガスリー / シティ・オブ・ニューオリンズ
4. ブレッド / イフ
5. ヴァン・モリソン / クレイジー・ラヴ
6. シールズ&クロフツ / 想い出のサマー・ブリーズ
7. フリートウッド・マック / オーヴァー・マイ・ヘッド
8. ケイト&アンナ・マッガリグル / ハート・ライク・ア・ホイール
9. ニッティ・グリッティ・ダート・バンド / ロング・ハード・ロード
10. ダニー・オキーフ / グッドタイム・チャーリー
11. ピーター・ゴールウェイ / マイ・スウィートハート・ウォズ・マイ・フレンド
12. イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリー / 秋風の恋
13. ジョン・プライン / ハロー・イン・ゼア
14. ロドニー・クロウエル / アメリカン・ドリーム
15. イアン・マシューズ / セヴン・ブリッジズ・ロード
16. リッキー・リー・ジョーンズ / 恋するチャック


Disc 4
1. サイモン&ガーファンクル / サウンド・オブ・サイレンス (オリジナル・アコースティック・ヴァージョン)
2. ダン・フォーゲルバーグ / バンド・リーダーの贈り物~ワシントン・ポスト・マーチ
3. J.D. サウザー / ユア・オンリー・ロンリー
4. ニルソン / マザー・ネイチャーズ・サン
5. デイヴ・メイソン / エヴリ・ウーマン
6. カーラ・ボノフ / ウォーター・イズ・ワイド (悲しみの水辺)
7. バーズ / ジャマイカ・セイ・ユー・ウィル
8. クリス・クリストファソン / ミー・アンド・ボビー・マギー
9. マイケル・マーフィー / ワイルドファイアー
10. リヴィングストン・テイラー / ファースト・タイム・ラヴ
11. デイヴ・ロギンス / プリーズ・カム・トゥ・ボストン
12. ポコ / ジャスト・フォー・ミー・アンド・ユー
13. デヴィッド・ブロンバーグ / テネシー・ワルツ
14. ジェニファー・ウォーンズ / アイ・ノウ・ア・ハートエイク
15. ガイ・クラーク / L.A. フリーウェイ
16. ロギンス&メッシーナ / プー横丁の家

すごいですね。このラインナップ。言葉を失います。
名曲ばかりで、どれを取りあげようか迷うのですが、今回はボニー・レイット のヴァージョンの”ラヴ・ハズ・ノー・プライド”でいきます。
作者はエリック・カズ&リビー・タイタス、不朽の名作です。作者であるエリック・カズの結成したアメリカン・フライヤーやリビー・タイタスもソロアルバムでやっていますが、その他、リンダ・ロンシュタット、リタ・クーリッジ,トレイシー・ネルソン、リン・アンダーソンなど女性シンガーが好んで取り上げています。何故、女性シンガーに好まれるかというと、「愛にはプライドなんてないの、あなたに再び会うためなら、すべてを捧げるわ」という、まさに直球勝負のラブソングだからです。

(Bonnie Raitt w. Crosby and Nashによる”Love Has No Pride”)

2 件のコメント:

  1. ギター弾けないのを
    今回つくずく後悔しました(T_T)
    こんなCDがあると
    ギター弾けると楽しいだろうなあ・・・

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  2. かさねさん
    おそらく、このラインナップでのCDーBOXを作るのは、アメリカ本国ではまず、無理らしいので、かなり貴重CDだと思いますが、ギター弾けなくても大丈夫。歌詞が全曲のっていますので、「シング・ア・ソング」。一緒に歌うのも楽しいですよ。

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