2010年6月18日金曜日

湘南の海風~Bread & Butter








Artist:ブレッド&バター
Album:Late Late Summer
Song:渚に行こう








湘南といえば、今も昔もサーファーにとっては憧れの地。私めMoonlight Surferなどとブログ名を名乗っておりますが、ブライアン・ウィルソン同様サーフィンなど全く、できませぬ(汗)。「ビッグ・ウェンズデー」や「ライフ・オン・ザ・ロングボード」など観ると、「サーファーもいいなあ」などと密かに、憧れておるような次第でして。
そんなわけで、湘南という響きには、特別な感情を抱いております。
 我々の時代、湘南を代表するミュージシャンといえば”湘南乃風”でも”サザン・オールスターズ”でもなく”ブレッド&バター”でありました。岩沢兄弟のハーモーニーはその当時から、洗練されておりまして、まさに湘南の海風を思わせました。
(一度も訪れたことがありませんので、あくまでも想像ですが・・・・)

 1979年にリリースされた「Late Late Summer」はブレッド&バターがアルファ・ミュージックに移籍しての第一弾のアルバムです。その頃のアルファ・ミュージックは荒井由美、YMO、吉田美奈子、ハイファイ・セットなどが所属しており良質のジャパニーズ・シティ・ポップを量産しておりました。そのため、参加メンバーも細野晴臣 (bass,key,marimba &arrangements), 佐藤準 (key,arrangement ), 松任谷正隆 (strings & horn arrangements), 坂本龍一 (key), 小原礼 (bass), 林立夫 (drums), 高橋幸宏 (drums), 鈴木茂 (e-guitar), 松原正樹 (e-guitar), 椎名和夫 (e-guitar), 浜口茂外也 (percussion)などその頃のトップミュージシャンが顔を揃えております。アルバムのオープニング、”あの頃のまま”では青年期の漠然とした不安をナイーブな文体で描いていた曲。この詞の作者呉田軽穂とは、実はユーミンで、グレタ・ガルボをもじったペン・ネームだったと記憶しています。
 アルバムの中でも特にお気に入りだったのがこの”渚に行こう”で、初夏の湘南の浜辺をイメージさせる歌詞とまるで海風に吹かれているような、心地よいメロディーとコーラスに魅了され、当時、何度も繰り返して聞いておりました。

その後もブレッド&バターはマイ・ペースでアルバムをリリースしながら、現在も湘南をベースに活動されているようです。時の流れに抗うことなく、また焦ることなく、気の合う仲間と、音楽を楽しむ姿は、今からの僕らの生き方のお手本のような気がします。


(山下達郎さんもカバーしてました”ピンク・シャドウ”。歌詞が好きです。)

2 件のコメント:

  1. へええ、そうかあ、「渚に行こう」は音源あがってないんだね。
    マイエバーグリーンなんだけどな。
    運転するときには必ずかかっていました。

    ブレバタは、2ヶ月ほど前にNHKのお昼の番組で見ました。
    昔からおしゃれでかっこよかったなあ。

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  2. 1975年音楽活動を中止していたブレバタはこのアルバムをリリースして再度音楽活動するまで、茅ヶ崎で「カフェ・ブレッド&バター」とお店をやっていたそうで、連日、ミュージシャンやモデル、俳優、デザイナーなど、東京から多くの人が詰めかけていたそうです。なんでも当時大学生で茅ヶ崎に住んでいた桑田佳祐が、「何度も前を通って入ろうとしたけど怖くて入れなかった」と後にインタビューで答えています。独特の雰囲気があったのでしょうね。おそらくこのアルバムもその頃の人脈が関係していたように思います。

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