Album:An Eye For An Eye
Song:One More Try For Love
1970年代も終わろうとしていた79年。洋楽はAOR全盛期でした。大学生だった私は、ご多分に漏れずその手のレコードを聞きまくっては、友人達に気に入った曲をあつめたカセットをプレゼントしていました。その中でもロバート・バーン(Robert Byrne)の邦題「ワン・ナイト・ロマンス」というLPは大のお気に入りでした。
1970年代も終わろうとしていた79年。洋楽はAOR全盛期でした。大学生だった私は、ご多分に漏れずその手のレコードを聞きまくっては、友人達に気に入った曲をあつめたカセットをプレゼントしていました。その中でもロバート・バーン(Robert Byrne)の邦題「ワン・ナイト・ロマンス」というLPは大のお気に入りでした。
派手なトランクスの女性のヒップのケバいジャケット。まるでB級ディスコ盤みたいで、ジャケ買いはまずありえないレコードでしたが、中身は特A級品。特に”Blame It On The Night"のメロウなメロディーに、心を奪われ、お気に入りAORカセットの常連曲となりました。しばらくして、すぐに廃盤となったこともあってか、あまり話題にもならなかったレコードでしたが、私のレコード棚の中ではAORの名盤としてずっと君臨していました。
それから、2年後、女性の顔の上に小さな金属製の人形が乗っかった素敵なジャケットの帯にロバート・バーン&ブランドン・バーンの名前をふたたび見つけました。
それが「ワン・ナイト・ロマンス」のあのロバート・バーンだと直感し即、購入して聞いてみると、これが、前作にも引けをとらない、クオリティーで特に”One More Try For Love" のメロディーには目頭が熱くなるほどの感動を覚えました。
これほどの曲を書くRobert Byrneというの才能をアメリカの音楽界がほっておくはずがない。そのうち、メロディー・メイカーとしてきっと有名になるに違いないと思っていたのですが、そのご何の音沙汰もなく、バーン&バーンズ名義のこの「An Eye For An Eye」も日本のみの発売だったことを知り、こんなに才能がある人でもすら、コンスタントにアルバムを発表することができないアメリカの音楽界の厳しさを実感させられたのでした。
やがて時はすぎ、2000年になりやっと「ワン・ナイト・ロマンス」(原題:Blame It On The Night)がUSA盤ジャケットに差し替えられて(当然でしょう)CD化され、2001年にはバーン&バーンズ名義の「An Eye For An Eye」もこれもジャケットを刷新してCD化されました。(ボーナス曲も2曲追加されました)
帯にはAORの名盤の字がおどっておりましたが、このアルバム、いや、ロバート・バーンという人の才能が認められるまでどれだけの時間が必要だったのだろうという思いが消えませんでした。
さらに、数年後、Robert Byrneは2005年の6月にナッシュヴィルでひっそりとなくなったと何かのブログで知りました。死因は不明。51歳の誕生日を迎える直前の出来事だったそうです。あのカセット・テープはもう手元にはありませんが、あなたの曲は永遠に私の心の中で回り続けています。
(アルバム「An Eye For An Eye」より”One More Try For Love”名曲です。)
(アルバム「ワン・ナイト・ロマンス」より”Blame It On The Night")
そのカセットテープを受け取って、毎日のように車の中で聞いていた僕には、しっかりと耳に残った曲です。
返信削除Blame It On The Night
メロディーの緩和と緊張のくり返しの波が、心地よいです。
ホント、コロナがもう一つのリスニング・ルームだったよね。あの頃に繰り返し聞いていた曲は、色褪せることはないないようです。
返信削除胸がギュゥッとなるメロディーとハーモニー
返信削除「夜のしじまに あふれてはとけてゆく思い」
懐かしい感じでした。
四角く丸目のコロナ1100も、懐かしい。
父が運転してました。
Estrelasさん コメントありがとうございました。
返信削除このような大人の胸キュン曲がだんだん少なくなりましたね。
Robert Byrneさんのバラードは特に絶品でした。
そうそう、四角くて丸めの顔だったですね。コロナ1100っていうんですか。相棒の車だったんで詳しくはおぼえてなかったですが、カセットデッキでしたね。真夏になると、テープが伸びてしまったりして。
色々思い出します。