Album:青空
Song:青空
久しぶりに邦盤ものをご紹介いたします。
五月に入ってても、寒い日が続いたりして、澄んだ皐月の空というイメージにはほど遠い天気でしたが、本日よりやっと五月らしい青空が拝めるようになりました。
(というか一挙に夏日となっております。あ~暑い)
澄んだ「青空」を眺めると、つい思い出すのがこの曲でございます。
俳優でもあり、SSWとしても良質なアルバムをリリースしております佐藤博さんの作品。佐藤博さんには同姓同名のキーボード奏者の方がいまして紛らわしいので、愛称の”ガンさん”を付けて、佐藤”Gwan”博と表記されることが多いようです。
この曲が収録されている同名のタイトルのついたアルバム「青空」は1978年にベルウッドレーベルから発売されました。その当時、一斉を風靡していた、ニュー・ミュージック風(ああ懐かしいな~)なアレンジで、特にこの曲のバッキングにおけるキーボードのアレンジが秀逸です。(シンセの音が突き抜けるような青空の雰囲気をうまく表現していると思います。)
アレンジャーは坂本龍一”教授”。今では世界の"SAKAMOTO"の名をほしいままにしておりますが、このアルバムにおける数曲のアレンジはアレンジャーとしての坂本龍一の初期の仕事の中でも、記憶されるべきものだと思います。
(大貫妙子さんのファースト「グレイスカイズ」が1976年ですから、2年後ですね。)
このアルバム「青空」が佐藤”Gawn”博さんのファースト・アルバムなのですが、その後セカンド「星空」までなんと25年の歳月が流れています。その25年間における音楽に対するスタンスは変わっていないようで、つねにマイペースでライヴなどをコツコツ続けられているようです。本質を見抜く大人の落ち着きと、素直に感動を表す少年の心をもって、柔らかくすべての人間や動植物を見つめる視点で書かれた歌詞はちょっととぼけたような朴訥な歌と相まって、独特の世界観を醸し出しています。この歌詞の世界に魅せられたファンは多いようで、私もその一人です。
他に「南風」「忘れ物」「ことば」など好きな曲がありますが、なんといってもレイ・ブラッドベリのSFファンタジーの傑作「たんぽぽのお酒」を下敷きにした同名の曲も捨てがたい魅力があります。セカンド「星空」でも違ったアレンジでこの「たんぽぽのお酒」を再演していますので、好きなファンからの要望が多かったのかもしれません。
最近の世知辛い世の中、ほっと一息つきたいときなど佐藤”Gawn”博さんのさりげない言葉で癒されます。
最後になりましたが、初春か初秋の休日の香りのするジャケ写真も大のお気に入りです。
(”青空” 佐藤”Gwan”博)
(”ことば” 佐藤”Gwan”博 これも坂本教授のアレンジ)
(大好きな”たんぽぽのお酒”これがGwanさんのLiveの雰囲気です。)
音域が広くて伸びて伸びて伸びる声。どこまでもどこまでも広がってつかめない青空の中に風が吹いている感じがしました。このさわやかな気持ちはコンサート後のお気持ちそのものなんでしょうね。
返信削除朝のランニングにぴったりです。
Eatrelasさん コメントありがとうございます。
返信削除この曲をバックに朝のランニングいいですね。
暑くも寒くもない今頃の季節にぴったりですね。
ちなみに、ウォーキングには3拍子のワルツの曲がぴったりだと
つい最近は発見しました。